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6月13日に初めて神戸でヒアリが見つかってから、1か月。

連日ヒアリに関する報道が流れ、SNSではヒアリが出たと拡散され、何が本当かどうかわからなくなってきました。

ヒアリが、日本に入ってきた。

これはもうまぎれもない事実です。

みんなが、対策を知るべき段階です。

しかし、

「どこでヒアリが見つかったのか」

というだけの情報は、

”自分に関係のないことであってほしい”

という願望からか、あっという間に拡散されます。

現に、長岡のアリ騒動はヒアリだと確認されていないにも関わらず拡散されました。

ここまで来てしまったら、もう身近にヒアリはいると思って対策しておけば、そんなに騒ぐこともありません。

ここではきちんと特徴や対策を知っておくべく、まとめてみました。

 

【ヒアリの発見地は?荷物と一緒に港のそばで】

今現在確認されているのは、尼崎、神戸、名古屋、大阪の港と、7月3日に東京 大井ふ頭で約100匹が確認されています。

このうち尼崎ではコロニー(巣)を発見。これはまるごと駆除されました。

コロニーを作るまでになると、中には数万匹という数のヒアリが暮らしています。

 神戸で見つかった際には、コンテナの外でアスファルトの亀裂に群がっていたとのこと、しかし繁殖のために必要な女王アリはいなかったそうです。

 《最新》(7/10に確認)では愛知県春日井市で、名古屋港からの荷物が置かれていた倉庫で5匹見つかりました。

ちなみに長岡で見つかったアリは、ヒアリではないそうです。



先日もFBで流れてきた記事。デマの訂正に追われるサイト管理者と、どこにヒアリが出たのか突き止めたくてコメントしてくる人たち。

ヒアリよりも、パニックになった人々の方が恐ろしい気すらしてきました。

「出た出ない」「どこに出た」は問題の本質ではありません。情報のたりない人々は非常にパニックになりやすいです。でも、その情報は恐怖をあおるだけで何の役にも立ちません。

日本にヒアリが入ってきた以上は、正しい対処法を知っておく、これが一番必要なのです。

 

【アメリカ、オーストラリア、中国、台湾。駐在先にも旅行先にもヒアリはいた】

ヒアリはなにも、たった今現れた得体のしれない宇宙人ではありません。

日本にいなかったというだけで、古くから存在し、地域の人たちはそれなりに対策してきました。

先にはアメリカにも、台湾にも、中国にも、オーストラリアにも、タイにも、フィリピンにも船で行きつき、住み着いています。

でも、そんなこと知らないがゆえに、駐在で住んでいても旅行に行っても、ほとんどの人は何もヒアリ対策せずにいましたよね?

知らないって、恐いです。

対策を間違うと、被害は広がるばかりです。

 

北米では、ヒアリが発見された際にある生物学者がヒアリの被害を否定し、放置したせいで生息地を広げたとも言われています。

下記にもありますが、それ以来アメリカでは年間8万人がヒアリに刺されてそのうち100人がアレルギー症状で死亡しています。

特にアメリカ南部では、住宅地の公園や学校にも、普通にヒアリ(fire ant)の塚があり、定期的に駆除しています。

(↑旗の分だけヒアリのコロニーがあるということです。)

日本ではちょうどヒアリが見つかったので騒いでいますが、アメリカに住んでいる人はすでにヒアリが近くに生息していることをもっと知っておくべきです。

ヒアリは作物を食い荒らし、電気に吸い寄せられる性質があるがゆえに電気設備に入り込み障害を起こし、アメリカでのヒアリによる経済損失は数千億にも上ると言われています。

 

日本でも手当たり次第にヒアリを駆除しようとしている人々がいますが、もともとヒアリは在来種が生息している地域では繁殖しようとしません。

人が「ヒアリのような見た目のアリ=在来種」をどんどん駆除すると、守ってくれるはずだった在来種が減っていき、ヒアリの天国を作り出してしまう可能性があるのです。

在来種の中にも茶色くてヒアリによく似た種類のアリがいます!

出回っている写真だけで判断せずに、駆除の前に自治体に連絡しましょう。

 

 

以下は環境庁HPからの引用です。「気を付けて❕危険な外来生物」

【被害の予防について】

<被害が起きやすい状況>

・農作業、庭の手入れや家庭菜園など屋外での作業。

・野外においてあるサンダル等の靴を履く。

<予防策>

・野外での作業時にはプラスチック製の手袋を着用する等、肌を露出しない。

・アリが体をのぼりにくくするために、ベビーパウダーを靴やズボンに振り掛けておく。

・サンダル等を外に置きっぱなしにしない。

<ヒアリやアカカミアリのようなアリを見つけたら>

・生きた個体を手で触らない。

・地元の自治体に連絡する。

 

【ヒアリに刺された直後の対処】

 

○刺された直後の対処

20~30分程度、安静にし、体調の変化がないか注意

症状が悪化しない場合には、ゆっくりと病院を受診

○症状が悪化する場合

一番近い病院を受診する(救急受け入れのある病院が望ましい)

「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーの可能性があること」を伝え、すぐに治療してもらう

 

【刺された時の被害例】

刺されると、アルカロイド系の毒(ソレノプシン)によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状すいほうじょうに腫れる。

・さらに毒に対してアレルギー反応を引き起こす例が、北米だけでも年間で1500件(本種を含めた“fire ant”全体の件数)近く起こり、100人以上の死者が出ている。

・ソレノプシンは、呼吸困難や意識障害等を起こす場合がある。

 

【特徴とヒアリの巣】

(寺山守氏提供、東京都環境局HPより)

 日本にいるありで、これほど大きな塚を作って巣にするアリはいないそうです。

こんな感じでヒアリが巣を作って数年後に、女王アリが飛び立つ段階になると駆除が難しいそうです。今はそれを防ぐべく、専門家が対策を練っています。

 

生息地からコンテナが届く国内のおもな港68か所に、計数十万個の独餌を設置するそうです。7月中には植え込みやアスファルトの割れ目に設置を目標にしています。

その手のプロが水際作戦で頑張ってくれていますので、私たちは正しい情報を拡散して、対処法を学びましょう!

(海外に在住していると、もう当たり前の事としてなかなかこの手情報が入りにくい場所もあるので、海外に知り合いがいる方は特に拡散・注意を促しましょう)

 

中には「ヒアリに刺される」というチャレンジをするおバカなYOU TUBERも・・・

恐いもの見たさで、もしくは刺されたらどうなるのか見たい人は、「Fire Ant Attack Challenge!」 「Fire ant attack」などで検索してみてください。

オススメしませんが・・・