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「年間1ミリシーベルト」の被ばく量が理想であるのに対し、その放射線の中身についてまで空間線量を測定・公開しているところはあるのでしょうか。

どの放射性物質によるどんな放射線を、どれだけ浴びると危険なのでしょうか。

 

ニュースで聞くのは「セシウム汚染」「ヨウ素が危ない」「ストロンチウムで癌」などの漠然とした情報・・・・

 

この情報の根拠も、自分で知っておかなければただただ怖くて逃げるだけの日々になってしまいます。

 

ここでは、自然放射能と人工放射能について書いてみます。

 

 

自然放射能とは

 

古くから私たちを含む地球上の生物は、宇宙線や太陽光線といった放射線や、岩石など土壌から出ている放射線を浴びてきました。

 

たとえば自然界に存在するカリウム40という放射性物質はカリウムのなかのちょっとした危険な類ですが、現代に生き残っている生物はそういったものはうまくカリウム40を体内から排出するように進化してきました。

 

さらにいうと、ラジウムは温泉として有名ですが、その特性から崩壊するとラドンに変化し、このラドンはものの30分で半分、2時間もすれば汗や尿と一緒に排出されるものです。

 

このように自然放射能(正確には自然放射性物質)は割とすぐに体から排出されるので、体内に蓄積されにくいものです

 

生物の体は、DNAの修復作用を持っているので、放射性物質が体内を通過する際に出している放射線を浴びたとしても、多少の損傷ならば日々修復できるのです。

 

ですから、自然放射能のように体内にとどまらずに排出されてしまえば、特に被ばくによる影響は考えなくてよいと言われています。

前述のラジウム温泉はその特性を生かして健康増進に一役買っているほどです。

参考記事

ラジウム・ラドン温泉は癌に効果あるの?赤ちゃん・子どもや妊婦さん・授乳中は大丈夫?

 

しかしやはり放射線は放射線。

 

例えば長時間日光に当たって日焼けを繰り返していると皮膚がんのリスクが高まるというのは、太陽光線の放射線(紫外線)によるDNAの損傷が原因です。

 

日本では、自然放射線は岐阜県が最も高く、これはウランやトリウムなどの放射能を持つ物質を含んだ岩石が多いのが原因です。

次いで、香川、福井、滋賀、愛媛などが高く観測されています。同じく岩石の性質によるものです。

 

 

人工放射能とは

 

私たち人間が、暮らしを豊かに、そして便利にしていくためにつくられた放射能です。

 

厳密にいうと、自然界にはなかった作られた”放射性核種”から出されるものです。

 

問題の一つになっているヨウ素は、もともと自然界に存在するものです。放射性もありません。

ヨウ素は昆布なんかにも豊富に含まれる栄養素です。

同じくセシウム、ストロンチウムなども自然界に存在していたもので放射性のないものでした。

しかし原子力が発明されてから、これらの一部が放射性になり、体内に取り込まれることによって放射線を放出し、被ばくを引き起こすようになりました。

 

ストロンチウムの半減期は28年です。 放射性のストロンチウムが体内に入ると、28年間とどまり続け、その間体の中から放射線を浴び続けていることになります。ずいぶん長い間放射線を浴びてしまうことになりますよね。

 

がんや白血病などの影響が出るのは、こうした人工放射性物質が体内に入り、長期間体の中から放射線がDNAを傷つけ続けているからだと考えられています

 

 

 

懸念されている「医療被曝」とは

 

崎山 比早子 医学博士 のインタビュー

 

日本は医療先進国であり、各病院の設備が整っているためにレントゲンはもちろんのこと、乳がん検診のマンモグラフィやCTなど、健康診断で頻繁に使用されています。

 

もちろん放射線に関しては、どこまでなら被ばくしても大丈夫、という明確なラインがないため、できる限り被ばくしないに越したことはありません。

 

特に妊婦さん、妊娠を望むカップルなど、新しい生命に対して放射線の影響は特に強いと思われます。

 

しかし癌になる人が多い現代において、定期的なこれら放射線を用いた検診を受けることによる癌の早期発見のメリットは大きいです。

 

毎日の生活における自分自身の被ばく量を考えたうえで、受診するのが望ましいのでしょう。

 

 

考えなくてはいけないことは

 

今回参考にした情報は大学教授でもある市川定夫氏の講義です。しかしそれと同時に、いくつかの情報は市川氏の講義に対して科学的な根拠から反論を唱えています。

 

私たちは科学者や教授など、研究している人のようには知識を持ち合わせていませんし、理解ができません。

 

簡単に、両者がとりあえず主張していることをまとめていってみると、私たちができることは必然的に見えてきました。

 

自然放射能も人工放射能も同じくDNAを傷付けるものですが、問題は体内からの排出期間にありました。

 

どうしたら体内にとどまる期間が長い人工放射能を体外へ排出できるか、またはどうしたらDNAの損傷の回復を手伝うことができるかを考える必要がありそうです

 

調べていくうちに主張者のどちらが正しいのかわからなくなりましたが、どちらにせよやるべきは上記ひとつです。

 

難しいですが、市川教授の講義の書き起こし、それに対する科学的な立場からの反論など、ご興味のある方は下記URLをご参考にどうぞ。

 

市川氏の講義書き起こしのサイト

http://kikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-404.html

 

科学的に考察、反論を説明しているサイト

http://www.yasuienv.net/WrongIchikawa.htm

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