日本の夏、ゴキブリの夏。
私の寿命が縮まる瞬間、ダイエットなしで痩せることに意図せず成功する瞬間、それがGとの遭遇。
本当に、嫌いです。
しかし彼らは、生命として私たち人類の大先輩であります。
むげにはできません。
その繁殖力、生命力、生きていくうえで必要な進化力、どれをとってもダントツに優れているのです。
そんな彼らと対決しようとしているのですから、ちょっとやそっとの覚悟では勝ち目はありません。
彼らをやっつけようとすれば、私達にも大きな害があるであろう毒薬をばら撒かなくてはいけないし、時には他の生命体を犠牲にしなくてはならないのです・・・!!!
とまあ、いかに私がGが嫌いかを語ったうえで、殺虫剤について書いてみたいと思います。
毒をばら撒く殺虫剤
一瞬で息の根を止めるスプレータイプ、家ごと殺虫する燻煙タイプ。
いろいろなものが販売されていますが、これらはひたすら強い生命力を持つゴキブリを殺すためのものです。
少なからずそれを吸い込む私たちの身体に、無害なものだとは思えません。
たとえば大手バルサンは、誰もが知っている燻煙式の殺虫剤です。
HPでもその安全性についてはバルサンの安全性で書かれていますが・・・
そもそも正しい使用法でなければ、危険ということでしょうか。それに十分な喚起と拭き掃除が必要です。
逆に言うと、拭き掃除をしなくては薬が残っているということです。隅々まで、拭き残しなく拭き掃除をする自信がありません。
ましてや抵抗力の弱い赤ちゃんのいるおうちでは、しばらく使わない方が良いです。
また、喚起と光による反応で、成分はほとんど消えるということですが・・・
実は販売元のバルサンでは安全性についてはアピールされていますが、(ビジネス的には当たり前ですね)、乳幼児に関しての安全性は明確にされていないのと、海外の専門家からもいまだに安全性に関して疑問が呈されているところです。
こんなに危険な成分が入っています
殺虫剤成分のなかに、ぺルメトリンという成分があります。その物質については、こんな表記がされているのです。
この物質を環境中に放出してはならない
残留物を注意深く集め、安全な場所へうつす
保護手袋・保護衣・顔面シールド着用
(国際化学物質安全性カード より)
猫と魚類に対しては毒性が高い
(wikipediaより)
というような危ない物質です。人体にとって毒性は低いようです。
さらにダイアジノンという成分は
人体に入ると縮瞳・唾液分泌過多・頭痛・嘔吐・けいれんなどの有機リン化合物共通の中毒症状が現れる。
厚生労働省はシックハウス症候群の原因となるとして、室内空気中化学物質濃度の指針値を0.29μg/立方メートルとしている。
水生生物に対する毒性が強く、環境中に放出した場合鳥類やミツバチに影響がある。
日本の毒物及び劇物取締法により劇物に分類されていたが、2009年に劇物指定が解除された。(参考 wikipedia)
という代物。
他にも読んでいるだけで、バルサンは危険なものの気がします。
「人体への毒性は弱い」としながらも、「換気をしましょう」といわゆる環境への放出を呼び掛けることによって、バルサンを焚いた部屋を無害化するならば、外にいる魚類・鳥類・ミツバチや猫への影響は考えていないという事なのでしょう。
悪影響があった例
実際に具合が悪くなるかどうかは焚いてみないとわからないものです。
もちろんバルサンのHPにある通り、家全体を駆虫してきれいに保ち、スッキリしたという人はいますし、バルサンを焚いても何ともない人はいます。
しかし、
近所の人が焚いたバルサンで飼っていた金魚が死んだ、
2階の人のバルサンが1階まで下りてきて喉が痛くなり息ができないほどに具合が悪くなった、
喉も頭も痛くなり、バルサンを焚いた部屋には入れなくなった(2日後には大丈夫に)
などなど知恵袋や教えてgooなどには悪影響があった実体験が山ほど寄せられています。
確かに、ゴキブリは心の底から嫌いですが、以前劇薬だったようなものをわざわざ生活する部屋に撒いてまで、家族の身体を毒に冒してまで、駆虫することは非常に気が引けます。
小さい子への安全性が確立されていないならなおさらです。
健康な成人がメーカーの意図する説明書通りに使えば何ら問題はないとされています。
こればっかりは、使う側の家族構成やペットの有無・体質なんかで使用できるか否かが変わってきますね。
ちなみに私はバババーっとバルサン焚いてしまいたいですが、ちいさい子どもも犬もいて、しばらくはバルサン使えないなあと思っているところです。
ゴキブリが嫌がる家にする
子どもがいたり、忙しかったりすると、えさとなる抜け毛や食べ残し、シンクの水分などを即掃除する、寝る前に水回りをピカピカにする、というのは到底無理な話です。
できる限りは行ったとしても、外から入ってくる分には防げません。
そこで、はるか昔から植物が自ら虫を寄せ付けないようにと作り出す、精油(アロマオイル)に着目してみました。
精油の虫への嫌忌効果は研究により効果ありと立証されています!
特にゴキブリに即効性のある精油は
クローブ ベチバー スペアミント、ユーカリ、マジョラム、パルマローサ、ペパーミント、ナツメグ
持続性のある精油は
ローリエ、シナモンバーク、コリアンダー、ゼラニウム、オレガノ、ローズ
などとされています。
これらを混ぜたスプレーを作って使用し、ゴキブリに忌み嫌われる家にしましょう、というのが誰にでもできる安全で確実な方法です。
遮光瓶に水と精油を入れて、いつでもどこにでも使えるスプレーを作りましょう。
ちなみにゼラニウムはダニにも非常に効果がありますので、ダニ除けにゼラニウム精油のスプレーを布団やソファなどにシュシュッとしておくと安心です。
わざわざ布団にまで殺虫剤を使うことはありません。
赤ちゃんや小さい子どもたちの布団なら、これが一番です。
※生活の木などの雑貨屋さんなどで売っているアロマオイルは、成分としてきちんと植物の成分が100%入っていません。その精油の成分ではなく、香り付けとしての薬品ですので意味がありません。
使いようによっては意味がないどころか、混ぜている薬品で肌にトラブルが起きます。
きちんと100%の精油を使用しましょう。
精油はここにも揃っています↓
[手作りコスメ原料とアルガンオイル]マンデイムーン
アースレッドなどのスプレーが家にあるのは好きではありません。
だって、缶にヤツらの絵が描いてありますからね・・・持つのすら嫌ですし、インテリア的には絶望レベルです 笑
安全で効果てきめんな、植物が培ってきたチカラを借りて、上手にゴキブリから家を、殺虫剤から家族を守りましょう。