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欧州の原発事情

原発に囲まれた、と言っても過言ではないでしょう。

ヨーロッパの国々は、小さいながらも多くの原発を抱えています。

各国は先進国でもあり、原発推進国も多数。

そんな中、数多くある原発から脱原発を決めた国もあります。

2017年での原発と今までの事故を、国ごとに見ていきます。(太字はレベル5以上の事故)




 

フランス 58基

1980年 サンローランデゾー原発                  燃料融解、放射性物質漏洩事故

2012年 カットノン原発 欠陥建築

 

ウクライナ 15基

1986年 チェルノブイリ原発事故

 

イギリス 15基

1957年 ウィンズケール原子炉火災事故 

1967年 チャペルクロス原発 部分炉心融解

2005年 セラフィールド再処理施設 放射性物質漏洩

 

スウェーデン 10基

 

ドイツ 8基

1975年 グライフスヴァルト発電所1号機火災

1986年 Hamm-Uentrop 燃料損傷事故

 

スペイン 7基

1989年 バンデリョス原発 タービン火災

 

ベルギー 7基

2006年 フルーリュス放射性物質研究所              ガス漏れ事故

 

チェコ 6基

 

スイス 5基

1969年 実験炉の爆発事故

 

フィンランド 4基

 

ハンガリー 4基

2003年 パクシュ原発 燃料損傷

 

スロバキア 4基

1977年 ボフニチェ発電所 燃料融解事故

 

ブルガリア 2基

ルーマニア 2基

スロベニア 1基

オランダ 1基

 

どうでしょうか。もはや、狭いヨーロッパでどの国が事故を起こしても複数の国に影響します。

事実、チェルノブイリが事故を起こしたときはヨーロッパの広い範囲でセシウムがばら撒かれました。

その量は、長崎原爆の何百倍、何千倍ともいわれています。

ヨーロッパだけでなく、気流に乗って日本まで来たことも分かっています。

30年たった今でも傷跡は生々しく、未だに30キロ圏内には立ち入ることができません。

 

脱原発という決断

ヨーロッパがこれだけ原発に頼っている中で、ドイツは福島原発の事故を受けて脱原発のの大きな決断をしました。

ドイツが脱原発していく姿を見せれば、他の国も電力をどう補ていくのか、お手本にもなります。

ドイツの、「電力不足の心配はあるものの、それはやってみないとわからないものであり、他のエネルギー源を発展させるチャンスだ」ととらえるポジティブな姿勢は世界が見習うべきです。

確かにそういった思い切った策を講じないことには、ずっと原発に頼り続けていかなくてはなりません。放射性廃棄物まみれになる前に、致命的な事故が起こる前に、ドイツのような決断は必要です。

 

ドイツが福島原発の事故を受けて決定しているのに、その用本人である日本は素知らぬ顔をして今だ脱原発の予定はありません。

世界から見ても原発事故の多い日本、レベル7という最悪レベルの大きな事故を起こしても、まだ稼働中。どういうつもりなんでしょうか。

 

とはいえドイツでも課題は山積みなんでしょう。風力や太陽光発電がかなり活躍し、電力の不足は賄えるように見えて実は、その電力がいきわたるシステムが構築されていないのです。

ドイツにはここでどうにか踏ん張ってほしい・・・やっぱり原発を数基残します、とかは絶対に避けてほしい。

 

イタリアは唯一、G8で原発が稼働していない国です。

チェルノブイリの事故を受けて、原発を停止しました。もっとも決断が早かった国です。

それから30年、イタリア国民は圧倒的多数で原発再開に「NO」を出しています。

また、スイス・スウェーデンも、脱原発に向けた動きがあります。

いずれも、スリーマイル島の事故や福島原発事故などのレベル5以上の事故を受けての決断です。

 

《要注意》ヨウ素が各国で検出中

今なぜヨウ素が検出されているかわからないそうですが、、、

ノルウェーを筆頭に、検出される国は南下しポーランド、チェコ、ドイツ、フランス、スペインと広がっているそうです。

場所からしてヨーロッパの東側、どこからか流れてきたのかどうかも特定できないのだそう。

「直ちに影響のある数値ではない」と、どこかで聞いたような話なので安心かどうかもわからないですが、このあたりにお住いの方は少し注意して情報を集めてみてくださいね。